今日は2月の「和楽の光」の時間。全校生徒が学校だよりを読んで、思いを巡らせました。学校通信では、最近の学校生活の様子や学校行事、過ごし方や学び方などを記事にしています。これは情報を得ることが一番の目的ではありません。
中学生の時期は、家族にも自分のことを話さなくなるお子さんも増えていきます。また、話していても本心とは裏腹な言葉が口から出ることも少なくありません。子どもたち自身の人生、そうやって自分の判断で行動する機会が増え、失敗してそこから学ぶことは多いと考えます。
では、中学生のそばにいる大人は何をすべきでしょうか。自分の思い込みで子どもを操るのではなく、子どもの声に耳を傾けたり、より広く、または深く考えさせたりすることで、子どもたち自身に決断を委ねていくことが肝要だと考えます。もちろん放任ではなく、ビジョンをもって子どもたちに必要な時に手を差し伸べる準備をしながら。
教師をしていると、教科の学習以外で子どもたちと共通の話題でつながり合える時間があります。そんなときの子どもたちは生き生きとしています。大げさかもしれませんが、生きていく喜びや知恵を分かち合っていると感じることさえあります。
学校だより「和楽の光」には、生徒が書く「感想欄」と保護者が書く「返信欄」があります。「感想欄」には、正直な気持ちが書かれていないこともあるかもしれません。「感想欄」に書かれた子どもの意見に対して意見を返すと本音を書かなくなるかもしれません。
でも、子どもたちは自分の家族がどう思っているかに注目しています。「返信欄」に何を書いたかは必ず見ています。私は、普段は面と向かって伝えられないことも、この返信を使うことで伝えられると思います。
「和楽の光」が、学校と保護者をつなぐだけでなく、子どもと大人の思いをつなぐ架け橋となる存在となることを願っています。